水はタイヤを滑らせる一方で、指と紙の摩擦力を増加させてくれます。
アメリカのアクロン大学(UA)で行われた研究により、水による物体の接着が既存の理論では説明できない現象が確認されました。
新たに発見された現象では、水の存在は物体の接近中において接着力の低下を引き起こすものの、剥がす段階では予測値の4倍の接着力の増加が見られることが示されました。
研究者たちは、このような劇的な数値変動は、既存の理論では十分に説明することができないと述べています。
物体の接着面で水に何が起きているのでしょうか?
研究内容の詳細は2024年8月7日に『Science Advances』にて「小さな凹凸が水を巻き込み、水中での接着を制御する(Small-scale roughness entraps water and controls underwater adhesion)」とのタイトルで公開されました。
目次
- 水でタイヤは滑るのに指は滑らなくなる謎を4コマで解説
- 表面を覆う水が接着力を増す現象が確認される
水でタイヤは滑るのに指は滑らなくなる謎を4コマで解説
今回はまず、水によってタイヤと指にどのような違いがうまれるかを4コマで説明し、その後に新たな研究成果を紹介したいと思います。
4コマの性質上、詳細な説明は不可能ですが、発見の何が凄いかをわかってくれればと思います。
私たちにとって身近な水は、多くの不思議な性質を持っています。
そのうちの1つが摩擦や接着にかんするものです。