それでもレクリエーションとしてのサーフィンは残っており、サーフィンはハワイの人々の間で娯楽として細々と続けられていました。

しかし20世紀初頭になると風向きが変わります。

ハワイ諸島の観光開発が進んだことにより、サーフィンがアメリカ本土の人々に伝わったのです。

これによりサーフィンは様々な人の注目を引くようになり、スポーツとして再スタートすることになったのです。

しかし当時のサーフィンはサーフクラブに入会し、そこで保管されているサーフボードを貸し出して行うというスタイルでした。

そのようなこともあってサーフィン文化は非常に排他的になっており、サーファー人口はあまり増えなかったとのことです。

しかし水泳選手のデューク・カハナモクをはじめとするハワイの人々が、サーフィンの振興を行っていったこともあり、その努力もあってサーファー人口は徐々に増えていきました。

その後サーフィンは世界中に広がっていき、1960年代後半には世界中でサーフィンが行われるようになりました。

日本でも第二次世界大戦後に駐留していたアメリカ軍兵士が湘南海岸などでサーフィンをしており、それが日本によるサーフィンの発祥の一つであるといわれています。

そして2020年東京オリンピックではサーフィンが正式な競技の一つとして採用され、世界中から注目される大舞台で多くのサーファーが自身のテクニックを披露したのです。

サーフィンを行う際には、古代ポリネシアの人々に思いを馳せてみるのもいいかもしれません。

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参考文献

東北福祉大学リポジトリ (nii.ac.jp)
https://tfulib.repo.nii.ac.jp/records/318

ライター

華盛頓: 華盛頓(はなもりとみ)です。大学では経済史や経済地理学、政治経済学などについて学んできました。本サイトでは歴史系を中心に執筆していきます。趣味は旅行全般で、神社仏閣から景勝地、博物館などを中心に観光するのが好きです。