「汗水たらしたお金は尊い」みたいな話は多い。この考えが染み付いてしまうと、「高収入を得るためにはより苦労しなければならない」という価値観が植え付けられ、「自分は高望みはしない。ほどほどの生活で苦労しない人生がいい」という考えが生まれる。しかし、実際これは正しいとは言えない。なぜなら「仕事やそのための勉強はしんどいもの」という前提での主張だからだ。

好きなこと、興味があることはもはやしんどいの対極にあることは少なくない。たとえば自分の場合、情報発信活動と、それに必要な知識や技術を仕入れる一連のプロセスを「楽しい」と感じる。その楽しさの質はまさしく、「遊びよりも楽しい」と感じるレベルである。そのため、ちょっとした余暇時間を得たら「遊びに出かけよう」と思うより「企画を立ててもう1記事、もう1動画作ろう」と考える。「暇なので働こう、学ぼう」という価値観である。

こうなると収入と苦労はまったく比例しなくなる。実質的には長時間労働をしている状態だが、その遊んでいる以上に楽しんでいるので働いている感覚がまったくない。パフォーマンスは高まる一方なので、あまり収入を意識しなくても増えていくのでお金に困ることはなくなる。

その一方で、やりたくないタスクは1時間でも苦痛を伴う。それ故に仕事は「いかにたくさん働くか?」ではなく「いかに楽しみながらできるものを選ぶか?」で決まってしまうと思うのだ。

お金については人によって意見が異なる。それ故に特定の人物、その相手がたとえ家族でも親友でも自分とは違った価値観を持っている可能性を排除せず、自分なりの価値観を探求するべきだと思うのだ。

 

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