【5】カオスな関西の交通系ICカードは「PiTaPa」がまとめ役!

関西には実に多くの私鉄が存在しているため、現在11社が独自に交通系ICカードを発行しています。ここまで交通系ICカードの種類が増えすぎると他社との連携が取りにくいため、2006年には「スルッとKANSAI協議会」が関西の交通系カードを取りまとめて、「PiTaPa」と連携することになりました。

その後もスルッとKANSAI協議会に参加する交通機関は増え続け、24年7月現在では、静岡まで含む鉄道・バス会社などが61社も加盟しているんです。ちなみに、西日本ジェイアールバスは、JR西日本の完全子会社であるにも関わらず、スルッとKANSAI協議会に参加していますよ。

どこまで知っている? SuicaやPASMOなどの交通系ICカードのトリビア7選
(画像=こちらが「スルッとKANSAI協議会」に加盟している公共交通機関。東は静岡、西は兵庫までと、かなり広範囲をカバーしています(画像はスルッとKANSAI協議会公式サイトより引用)、『オトナライフ』より 引用)

【6】PASMOは首都圏のバスにめちゃくちゃ強かった!

先ほど関西の「スルッとKANSAI協議会」について紹介しましたが、関東では「PASMO」が各バス会社を取りまとめているのをご存じでしょうか? その数はなんと73事業者です。そもそも、PASMOは首都圏の私鉄や地下鉄などを中心に、2007年3月からサービスを開始しましたが、そのなかには京王電鉄や西武鉄道など、バスに強い会社が多かったのです。

2024年現在の参加企業には江ノ電や小田急バスなど有名観光地への路線や、川崎市交通局や千葉中央バスなど各都市の中心的なバス会社まで、さまざまな路線でPASMOが活用されています。さらにPASMOは関東を飛び越え、山梨交通や御殿場バスなども参加しており、かなり広範囲で利用できるんですね。

また、鉄道は東京メトロや東京都交通局をはじめ小田急、京成、西武、東武、ゆりかもめなど28社がPASMOに参加していて、なかには東京ディズニーリゾートの「舞浜リゾートライン」も含まれています。

どこまで知っている? SuicaやPASMOなどの交通系ICカードのトリビア7選
(画像=こちらがPASMOに対応している首都圏の路線図ですが、さらにこれにバスも加わるので、全体を把握するのは困難です(図はPASMO公式サイトより引用)、『オトナライフ』より 引用)