屋外設置用も販売開始
また、これまでmamaroは屋内用のみでしたが、地元横浜市での実証実験などを経て、4月からは、屋外に設置できるという「mamaro solana」の予約販売受付も始めました。
エアコンが搭載されており、暑いときも寒いときも含めて1年間利用できるといいます。
「道の駅果樹公園あしがくぼ」(埼玉県横瀬町)に設置された「mamaro solana(実証実験機)」
さらに「mamaro solana」では、ソファの背もたれ部分が変形し、ベビーベッドにもなるとのこと。子どもを寝かせると、体重測定もできる機能もあるといいます。
授乳ソファは、背もたれ部分を倒すとおむつ交換台になります(右)
長谷川さんによると、屋外では、子どもを連れて行く公園に授乳室はなく、多目的トイレは「汚くて使えない」という趣旨の声が多かったとのこと。
屋外設置用をつくるハードルはかなり高かったそうですが、仮設トイレや防災備蓄トイレなどを展開する株式会社ハマネツと約2年かけて共同開発をしたそうです。
「根岸森林公園(横浜市)」での実証実験の様子
mamaroとTrimの今後の展開
従来のmamaroについては、DXを進めることで、室内で医療相談や簡単な問診を行い、隣の自販機で処方箋がもらえるようなサービスなどの構想も抱いている、と長谷川さんは語ります。
mamaro以外にも、既存の授乳室をより良いものにアップデートしていくことへの支援や、ベビーケアルームの利用を終えて次の育児のステップに進む親たちに向けたサービスを展開していく可能性も視野に入れているそうです。
長谷川さん自身のキャリアについても聞いた「「もうからない」では日本は衰退する 資本金30万円から営業利益1.2億円まで成長させたTrim代表・長谷川裕介さんが子育て世代向けのビジネスを展開する理由【インタビュー】」は8月16日(金)18時公開