そういった意味合いからユニセックスなデザインにしています

と話します。

これまでは、子どもの面倒を見て、ベビーケアルームを使うのは女性という固定概念に基づいて設計されていたことから、男性でもベビーケアができることを利用施設側に説得してきたそうです。

さらに、個人的には、コンセントや荷物フックがあるのも、利用者にとってはありがたい仕様だと思いました。

mamaroの設置場所は、スマートフォンアプリ「mamaro GO -安心お出かけアプリ-」を使うことで検索でき、利用状況もリアルタイムで把握できるそうです。

ユーザー側は無料で利用可能で、設置した施設から料金をもらうビジネスモデルとなっています。

その理由には、

世の中の通常のインフラとして存在すべきものではないかという思いが強いので、なるべくユーザーからお金を取りたくない

という会社としての姿勢があるのだといいます。


Trim代表の長谷川裕介さん

企業側の導入ハードルを低く

では、企業にとってお金を払って「mamaro」を設置するメリットはどこにあるのでしょうか。

その1つとして、mamaroが特別な工事を必要とせずに設置でき、あとで移設もできる「可動式」となっている点が上げられます。

つまり、大型商業施設などでテナントの入れ替えが発生しても、すぐに設置場所を変えることが可能なのです。

さらに、mamaroでは利用者数・平均滞在時間などのデータを記録しており、企業側で確認もできます。Trim代表の長谷川裕介さんによると、

トイレの近くに設置していたときは利用者数が思ったより伸びなかったものの、フードコートに移設したらよく使われるようになって、フードコード全体の売り上げに貢献したという企業からの声をいただいたこともあります

といい、費用対効果を期待できる要素もあるそうです。

原価率は10%程度としており、値段も抑えていることから、導入のハードルも低くできると強調します。