■「予算獲得の意図」?

「単純平均モデル」で南海トラフ地震の発生確率を計算すると、「6~30%」に。古舘は「何も南海トラフに地震がくる確率が低いんだから大丈夫じゃないかなんて安易なことを決して言いたいんじゃありません」としたうえで、南海トラフ地震だけに高い数値が採用されていることについて、「巨大地震発生確率をずばり上げて、防災予算の獲得をするため。その意図が働いたんじゃないか」と話す。

地震対策のための国土強靭化計画の予算は、2013年からの10年間で57兆円だが、それに加えて、地震の調査研究に毎年100億円の予算が割り当てられている。