しかし、「議会のドン」は、重要案件について市長より前に部長や課長から相談を受け、「議会のドン」により操作をうけた内容で市長にあげられる案件が発生します。もちろん、「議会のドン」の目が通った案件は、市長は「触ることすらできず」議会に上程されることになります。

議会を知る者からすれば、それは完全なる異常事態なのですが、悪しき慣例のように行われる。そのため、市の職員は重要案件がある議会の前には足しげく「議会のドン」の家に通うことになるのです。

また、そのようにして「議会のドン」のために働いた職員は必ず出世できますから、市の職員はますます市長を軽んじることになります。

次回は最終稿です。