今回の五輪、現状の視聴率はバレーボールだけが一時20%をこえていますが他はゴルフ、柔道、陸上、サッカーなどどれも12%前後、あとは一桁です。それといつも思うのですが、五輪は競技が短い日程で圧縮されているため個々の放送は非常に短く選手のドラマなどを十分報じることもできません。見る側は様々な競技で次々に結果が出るため追いかけるのに忙しく感動する暇もないという感じになります。更に放映権もありますので多くは「メダルの事実」だけを知らされるだけなのです。
選手目線ではオリンピックは高い目標なのでそこを目指すことは理解できます。しかし、開会式や閉会式はエンタテイメント化がより一層進んだといわざるを得ないでしょう。あの汚いセーヌ川でトライアスロンをさせられた選手もかわいそうであります。個人的にはもうそろそろ会場の持ち回りや形骸化し汚職の温床となる現在の仕組みをすっかり変えてもよいと思います。極端な話、ギリシャで毎回やってもいいのではないでしょうか?今はかつてのような国を挙げて盛り上がる時代ではないと思います。まだパリ五輪は続きますが、なんか変だよな、と思っている人は案外多いと思います。
後記 先週出店していたイベント会場の真横でステージショーが連日繰り広げられていたのですが、一番人気は相撲でした。老若男女素人の参加者たちにハッケイヨーイ、ノコッタノコッタと白人女性の司会者のアナウンスで会場は大盛り上がり。日本で相撲と言えば子供相撲でも本格的にやっている人の世界という感じがしますがこちらは男女の取り組みもあり、ハチャメチャだけどそれ故に楽しいのです。ルールにも厳しくなくて優勝トロフィーがあるわけでもなく参加することに意義があり、というお笑い相撲は夏のイベントとしては最高です。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年8月10日の記事より転載させていただきました。