■異世界へのゲートがあるのか!?
祖母によると、以前付近の畑で仕事中大きなヘビがとぐろを巻いているのを見たというのだ。気丈な祖母は、その時
「ここはおまえの出るところではない。人目のつかん処へ帰れ」
と、手を振りながら言うと、大蛇は静かに山の中に入っていったという。
この三島氏の目撃談については、『蛇円山風土記』の著者・吉岡氏が直接聴取しており、とてもウソをついているようには見えなかったという。少なくとも、三島氏も吉岡氏も、奇をてらった話をして人の注目を引こうとするような人物ではないことは確かで、目撃も事実としか思えない。
他方、人の出入りもかなりある小高い山に、このような大蛇が近年まで生き続けていたということがあり得るのだろうか、との疑問も生じる。化石標本を調べてみても、日本にはアオダイショウよりも巨大なヘビが棲息していた形跡はない。とするとこの大蛇は、通常の生物学の常識が通用しない代替生命圏から、なにかの拍子に我々の世界に紛れ込んだという可能性も考えられる。蛇円山で何度も大蛇が目撃されているという事実を踏まえると、この山に異世界へのゲートがあるのかもしれない。
※当記事は2021年の記事を再編集して掲載しています。
文=羽仁礼
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提供元・TOCANA
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