日本でも増加する富裕層。約3%が富裕層って本当?
近年日本でも増加傾向にあるといわれる富裕層ですが、どの程度の割合で存在しているのでしょうか。
野村総研の調査結果を基に見ていきましょう。
「超富裕層」「富裕層」の合計は148万5000世帯で、資産額は364兆円となりました。
その割合は世帯ベースで日本の総世帯の約3%、資産額で見ると、総資産の約22.3%を占めていることがわかります。
少しずつ増加している富裕層ですが、私たちが富裕層の仲間入りを果たすことは可能なのでしょうか。
次章からは富裕層に近づくための「資産を増やす工夫」について考えていきます。
富裕層に近づくための3つのステップ
ここでは富裕層に近づくことを、資産を増やすことと定義して、今からでもできる工夫を見ていきましょう。
支出を見直す
貯蓄を検討する際、多くの人は収入から支出を差し引いて余った資金を貯蓄します。
しかし、効率的に貯蓄するには収入を増やすか、支出を減らす必要があります。特に、毎月必ずかかる固定費の見直しが重要です。
まず、加入している保険の保障内容を確認し、必要以上の保険に加入していないかをチェックしましょう。また、携帯代が高くなっていないかも確認し、プランを見直すのも効果的。
さらに、使っていないサブスクリプションサービスを見直すことも節約の一環です。不要なサブスクリプションはすぐに解約し、毎月の支出を減らしましょう。これに加えて、通販サイトの定期配送やクレジットカードの分割払い設定など、知らず知らずのうちに解除もれしているサービスがないかもあわせて確認しておくのがおすすめです。
これらの見直しを行うことで、無駄な支出を削減し、貯蓄を増やすことができます。貯蓄は日々の小さな節約の積み重ねが大切です。しっかりと固定費を見直し、計画的に貯蓄を進めましょう。
貯金をNISAなどの資産運用に回す
マイナス金利政策が終わったとはいえ、まだまだ金利は低い一方で、物価は上昇しています。預金や利息に頼るだけでは、資産が目減りしてしまう可能性があります。
そこで、ひと月で余った資産のうち、何割かをNISAなどの資産運用に充ててみるのも一案です。
新NISAのつみたて投資枠は年間120万円まで非課税となり、ひと月10万円まで積立が可能です。とはいえ、いきなり満額の10万円つみたてに挑戦するのは勇気がいるかもしれません。
投資信託などを利用した資産運用には元本割れのリスクが伴うため、ご自身の許容範囲で少額から始めると良いでしょう。
例えば、毎月3万円を利回り5%で20年間運用した場合、元本720万円に対して513万円の運用収益が見込めます。これにより、総額1233万円もの資産を築ける可能性があります。
毎月の収入から自動的に一部を積立に回す「先取り投資」という方法もあります。これなら、忘れずに毎月一定額を積み立てることができます。
資産運用を上手に活用して、将来のために計画的に貯蓄を増やしていきましょう。
副業を始めて収入を増やす
単純に収入を増やすには、副業を始めてしまうのがもっとも手っ取り早い方法でもあります。
スキマバイトやブログ執筆、配信活動など、近年では本職以外の仕事を始めやすい環境になってきました。
しかし、副業に時間を取られて本業が疎かになってしまっては、本末転倒。
余った時間と自分のスキルを何かお金に換えられないか、考えてみることからはじめると良いでしょう。