高級車と軽自動車、走れる道を差別化すべき?
ここまで取りあげた意見からは、高級車オーナーはあまり「他の車に対する優越感」というポイントを気にしていないことが読み取れます。この点で、最後にお話を聞かせてくれたポルシェ「911」のオーナーは、「他の車との制度面での差別化」について意見を提示してくれました。
「優越感とは違いますけど、なんで税金が安い車と同じ道しか走れないんだろうとは思いますね。たくさん払っている方が偉いわけではないですが、たとえば高速で軽とこの911が同じ制限速度っていうのはおかしいと思うんですよね。
ファストパスじゃないですけど、一番右に150km/hくらい出せるレーンを作って、一定の排気量に満たない車は入れないようにするとか、そのくらいの恩恵はあっていいような気がします」(60代男性)
たしかに自分自身が大排気量の高級車オーナーであれば、「高い税金を支払っているぶん、少しは優遇してほしい」と考えるのも自然な感情なのかもしれません。とはいえ一方で、車重による道路への負荷や、大排気量のエンジンによる環境負荷といった面から、高級車の税金が高くなりがちであることを「妥当」と考える人もいるでしょう。
このように、今回紹介しただけでも、高級車オーナーの車に対する価値観は多種多様であることが窺えます。高級車と一口にいっても、その特徴は千差万別であり、「何を重視して車を選ぶか」という基準も人それぞれなのでしょう。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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