自動車メーカーはさまざまな消費者層にあわせて、バラエティに富んだ車種をラインナップしています。なかでも「フラッグシップ」と呼ばれる各メーカーの最上位車種は、大柄なボディや洗練されたデザイン、上質な内装が人目を引くものでしょう。
実際のところ、そのような車のオーナーたちは、高級車のステータス性についてどのように考えているのでしょうか。今回は高級車オーナーの方々に、「優越感を覚える瞬間」について話を聞きました。
乗り込むたびに満足感、だけど「優越感」とは少し違う?
1,000万円を超えるような高級車は、世間において「成功者の象徴」と見なされるケースも多いでしょう。オーナー側としても、そのような「やり遂げた感覚」を抱いていることがあるようです。
レクサスのフラッグシップSUV「LX」に乗る男性は次のように語ります。
「買ってから3年になりますが、乗るたびに『自分もこんないい車を買えるようになったんだな』という充足感はありますね。ただ、優越感とはちょっと違う気もします。
自分の場合は若い頃お金がなくて、30歳くらいまでは『自分の車をもつ』っていう考えがそもそもなかったくらいで。独立してから運よく事業が軌道に乗って、今の生活につながっているので、『どうにかなった』とか『助けられた』といったありがたみの方が強いように思いますね」(50代男性)
高級車の多くは「オーナーの所有感」を満たせるよう、重厚かつクオリティの高い内外装をしつらえています。慣れていないとラグジュアリー感に気後れしてしまいそうですが、オーナーにとっては「自分が成し遂げたことの証」としての意味合いが生じるのかもしれません。