■後日談があった

田尾氏は当時を振り返り「あ、ライトね。後楽園球場。星野さんが投げていてね、2対1で勝ったんだよ」と話す。

愛甲氏が「記録がかかっていた?」と質問すると、「記録じゃなくてね、巨人を完封できるピッチャーがずっといなかったの。星野さんと小松辰雄が、星野さんがどっちが先に完封するか勝負しようということで。あれで1点入ってね」と田尾氏は語る。

すると愛甲氏は「宇野さんはあの後、ロッテに来たんですよ。トランプをしていたときに話を聞いて。『おい、猛、あれは後日談があるんだよ』って」と明かした。

■星野氏の車に…

後日談について愛甲氏は「あの次の日って移動してすぐにナゴヤ球場で試合だったらしいです。あんまり宇野さんが落ち込んでいるから、星野さんが『今日試合が終わったら飯行くぞ』と言って、あがりなのに球場で待っていてくれたそうなんです」と話す。

続けて「それでワシの車についてこいって、車で行ったら、球場を出て左を曲がるじゃないですか。そしたら宇野さんは何を思ったか、追突してしまったらしくて」と笑う。

話を聞いた田尾氏は「あれね、宇野ね、1カ月に3回やったこともある。大島康徳さんの車にもやったかなあ。なんかね、3回やったよ、そのうちの1回だった」と明かした。