「有酸素運動をすると筋肉が落ちる」
トレーニング界隈でよく話題になる俗説です。
この俗説を信じると、筋トレをメインにしたい人は有酸素運動をしない方がいいかのような印象を受けます。しかし実際のところどうなのでしょうか?
この俗説の真実に迫った研究結果が、カナダのクイーンズ大学(Queen’s University)らに所属する研究グループから発表されました。
その研究によると、確かにウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、一部の筋肉量を減らしていたようですが、それがそのまま俗説の支持には繋がらないようです。
本記事では、筋トレ愛好家が有酸素運動に抱いているイメージの真実を含めて、トレーニング界隈の俗説の真実に迫ります。
なお、今回の研究結果は、学術雑誌『Medicine & Science in Sports & Exercise』の2024年5月号に掲載されています。
目次
- 有酸素運動にまつわる俗説
- 有酸素運動で使われた筋肉は維持される
- 筋トレと有酸素運動を同時にしても筋肉は増える
有酸素運動にまつわる俗説
健康のための運動として、筋トレと有酸素運動は代表的なエクササイズですが、当然ながらそれぞれの運動は目的が異なります。
筋トレ:筋肉量を増やす、筋力を高める
有酸素運動:持久力を高める、体脂肪を減らす
大抵の人は、多かれ少なかれ筋力も高めたいし、脂肪も減らしたい、持久力も付けたいと考えるので、この2つのエクササイズを自分の目的に応じてバランスよく取り入れて、どちらも実施しようとします。
ただトレーニング界隈には、有酸素運動には筋肉が落ちるという俗説があります。
仮にこの俗説が真実の場合、筋トレをメインに据えてトレーニングしたい人たちは、有酸素運動をしない方が良いということになります。
そのため、筋トレ愛好家の中には筋トレを頑張っても有酸素運動をすると筋肉が増えなかったり、落ちたりするのでは? と懸念する人もいます。