The $20 Trillion Carry Trade Has Finally Blown Up UqLnsj

— zerohedge (@zerohedge) August 5, 2024

だから今回の世界的な混乱の原因はマネタリーベースをばらまいたまま後始末もしないで逃げた黒田前総裁であり、その後始末をした植田総裁は被害者である。円キャリーはまだ半分しか巻き戻されていないので、世界経済の混乱はまだ序盤である。国会が閉会中審査で植田総裁を呼ぶなら、黒田前総裁も呼ぶべきだ。

投機は悪ではないが、それによって金融政策が混乱したり、実体経済が影響を受けたりすることは好ましくない。日銀は2%のインフレ目標を必達とは考えないで、為替ターゲティングを設定してはどうか。これは日銀法を改正してもできる。

今年おこなわれた合計15兆円の為替介入は、日銀が利上げすれば必要なかった。介入の権限が財務省にあるのは、意思決定が混乱する原因である。日銀法を改正して、為替のコントロールを日銀に一元化すべきだ。

また変動為替相場ができたころに比べて円キャリーのようなクロスボーダーの借り入れが大幅に増え、各国の金融政策を制約しているので、為替投機に課税するトービン税のような規制も検討に値する。将来はERM(欧州為替メカニズム)のようにゆるやかな為替レートのレンジを決める日米協定も考えられる。