■これもツイッターが生んだ奇跡
じつは当初、入間市博物館でもこちらの事態を認識しておらず、ツイッターのタイムラインに流れてきた「埼玉ガチ勢」であるカナタTさんの投稿を見て気がついたそう。
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そこですぐさま状況を確認し、ユーザーの混乱を招かぬよう「一時的に他の日本茶ペットボトルを入れております」という貼り紙を用意したとのことで、一連の微笑ましい流れに思わずクスリとしてしまう。
ちなみに、1994年に開館した入間市博物館の「ALIT」(アリット)という愛称はArt、Library、Information、Teaの頭文字を組み合わせた造語だそう。館内では「お茶」を筆頭に、地域の自然・歴史・民俗に関する展示を多数取り扱っているのが見どころ。
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同館担当者は「三井アウトレットパーク入間から車ですぐですので、お買い物の流れで立ち寄って頂いても良いのではないかと思います」「8月から12月までは、常設展示室『入間の歴史』が臨時休室となっておりますが、8月は夏休みイベントとして『なつやすみロケット計画 in アリット』を開催します。お楽しみ頂ければ幸いです」ともコメントを寄せてくれたのだ。
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なお「三大銘茶」の括りからライバルというイメージの強い宇治茶と狭山茶だが、狭山茶に精通した入間市博物館は「現在のような煎茶の『狭山茶』を作るに当たっては、宇治茶の製法を学んだり、宇治茶の種を買って入間の地に蒔いて育てたりという取り組みをしてきております」「狭山茶にとって宇治茶はライバルというより、かつて学んだ『師匠のような存在』の方が近いかと思います」とも補足している。
担当者はさらに「今回のエピソードを何かに例えるとしましたら『ウルトラマン』の最終回、ゼットン(原材料不足と酷暑)に倒されてピンチとなったウルトラマン(狭山茶)の元にゾフィー(宇治茶)がやって来た、という感じでしょうか」と非常に分かりやすいコメントを寄せてくれたのだ。それにしてもこの男、ノリノリである。
ライバルであると同時に、師弟関係にもあった宇治茶と狭山茶。そうした視点から見てみると、一連のエピソードがよりいっそうエモく感じられるのは記者だけではないはずだ。
【施設詳細】
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「入間市博物館 ALIT」
埼玉県入間市二本木100
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
提供元・Sirabee
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