■存続に踏み切った舞台裏

幌延町の担当者によれば、雄信内駅の利用者が減った背景は地域の過疎化が考えられるとのこと。その上で、存続に踏み切った理由を聞いた。

担当者は「当町では、2014年(平成26年)度から『秘境駅』をはじめとする鉄道系資産をまちおこしの資源として活用できないか検討し、翌年10月に策定した『幌延町まち・ひと・しごと創生総合戦略』において『鉄道系資産を新たな観光資源として位置付け、関連イベントの開催等により、観光振興、交流人口の増加を図る』ことと定めております。これに基づいて、秘境駅を活用したまちおこし事業を進めています」と、振り返る。

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(画像=『Sirabee』より 引用)

この駅には、町おこしするだけの魅力があったようだ。担当者からは、「雄信内駅は、宗谷本線の歴史を伝える国鉄型木造駅舎の希少性と秘境駅観光推進に資するという観点から存続を決定しました」という回答も寄せられている。

大正・昭和・平成・令和と4つの時代を見守ってきた雄信内駅は、宗谷本線の歴史を語る上でなくてはならない存在なのだろう。