■一度は廃止も検討されたが…

2019年には、利用者の減少から、JR北海道が雄信内駅を含む29駅の廃止を検討した。この動きに対して、幌延町が立ち上がる。

21年度からふるさと納税等を原資とし、同町が維持管理費用を負担することで存続することになったのだ。なくなりそうな駅に救いの手を差し伸べるとは、ドラマのような展開である…。

なぜ、「秘境駅」を存続させたのか。幌延町に取材したところ、「様々な裏側」が明らかになったのだ。