■「2つの解釈」ができる内容
わざわざ注意書きを掲出した目的と文脈から判断すると、最終行は「(駅員が、異物を流している人物を)発見した場合、修理費用を請求します」と解釈すべきだろう。
しかし冒頭にて「トイレ詰まりや、異常を発見したら駅社員にお知らせ下さい」と、「発見」という単語を使用しているため、見方によっては「トイレ詰まりや異常を『発見』して駅社員に知らせた場合、修理費用を(発見者に)請求する」とも解釈できてしまうのだ。
件のポストは投稿から2日足らずで7,000件以上ものリポストを記録し、Xユーザーからは「言いたいことは分かるけど、伝わらない人には伝わらないのも分かる」「これなら報告しない方が良いな」「日本語って難しい」「主語や目的語を削りすぎると、複数の解釈ができあがる」など、多数のツッコミが寄せられている。
一方で「この文章、勘違いする人いるの?」と、疑問に感じる人も一定数いるようだ。そこで今回は、話題の注意書きの詳細をめぐって「東日本旅客鉄道株式会社」(JR東日本)に取材を敢行することに。