mui Labは、スマートホームコントローラー「muiボード第2世代」を今年12月に出荷予定。今年1月には「先行予約」としてKickstarterおよびIndiegogoでプロジェクトを実施し、合計約2700万円の資金を集めた。また、この秋には国内で初となるクラウドファンディングも予定している。
Matterを搭載した同製品は、DSRとの共同開発による「スマートホーム制御システム」対応の最新モデルだという。インターフェイスはmuiボード第1世代より踏襲している天然木の静電容量タッチパネルで、インテリアに溶け込む家具のようなビジュアルが魅力だ。幅約60センチ、高さ約8センチ、厚さ2.6センチの本体は重量850グラムで、ナチュラルとダークの2色がある。照明やエアコン、スピーカーやカーテンなどさまざまなIoT家電を操作できるほか、天気予報やタイマーといった機能も搭載されている。ボード上に指で書いたメッセージを表示させたり、Chat GPTに質問を手書きで送信することも可能だ。今後はスマートプラグやスマートロック操作も提供される予定。
mui Labは、400年の歴史を持つ家具専門店街である夷川通に拠点を構えるスタートアップ。2018年の「muiボード」(第1世代)発表以来、チームの人数は30人以上に成長した。muiボード第2世代は、伝統と技術の融合に成功した京都の文化と、夷川通での暮らしにインスパイアされたものだという。
クラファンサイトではスマートホームを実現する各種デバイスが次々と登場、プロジェクトを成功させている。多機能はもちろんながら、インテリアの邪魔をしない「インビジブル」重視のデザインが共通の特徴だ。
「InvisOutlet」はコンセントとカバープレートに擬態
家具にしか見えないmuiボードと同じくCES 2024で発表されたのが「InvisOutlet」で、こちらはコンセントに擬態した製品と言えるだろう。昨年のクラファンプロジェクトは12分で目標金額を達成、862人の支援者から約2600万円を調達した。今夏以降に製品としてローンチ予定だ。