秋に自民党と立憲民主党が党のトップを決める選挙をします。特に自民党の場合、その人が首相になるので自民党支持者非支持者関係なく注目するわけです。ただ、個人的には今回の選挙は全く期待していません。誰がなってもその期待値は相当低くなります。70点とか65点と言った具合でしょう。

なぜなら国民が一枚岩になっていないのです。よって誰がどうやっても高い支持率が出る背景がないのです。背景とは例えば戦争や疾病といった国と国民が一体となって対応すべき事象が今ないのです。日本が経済学で言うゴルディロックス(適温状態)下にあり、国民の価値観がばらけているのです。

日本の場合は今は主導者がおらず、フォロワーが右往左往する、こういう状態だとみています。むしろ、「この適温状態を壊してくれるなよ」という意見が最大のトーンであり、こたつから抜け出せない状態にあるとも言えるでしょう。特に高齢者になればなるほど変化対応が苦手になるのでそのような声はより強くなるということでしょう。

そんな世の中でお前はどうするのか、と言われたら「物事の本質を見極める努力をするしかない」と申し上げます。メディアに上がる三流ニュースや偏重記事はスルー。もっと大局からみるために日々のニュースや月刊誌よりも書籍を読むことだと思います。それしか身を守る方法が私には思い浮かばないのです。右往左往せず、両足をしっかり大地につけたいですよね。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年8月6日の記事より転載させていただきました。