各種標識や銘板を扱う株式会社石井マーク(大阪市北区)が、公式Xに投稿した一枚の画像に大きな反響が寄せられています。
そこに書かれているのは「陳列商品を押したりもんだりなさらぬように願います」という文章と、これを赤い丸と斜線の禁止図記号で視覚的に表現したマーク。
加えてその下には「力を加えて揉んだりすると傷みやすくなり、売り物にならずフードロスにつながります」とあり、最後には「もんだところで何がわかるんじゃい」という本音も。マジでそれな!
こうした行為は、主にスーパーの生鮮食品売場にてよく見かけます。柔らかいお肉や果物などを、赤の他人が押したり揉んだりしたものは、たとえ包装の上からだったとしても目撃したならば購買意欲が大きく損なわれてしまいますよね。
石井マークのX担当者に聞くと、このマークを作ったのは2016年頃で、ちょうどおいしそうな福島の桃の画像を見て思い出したことをきっかけに、注意喚起としてブラッシュアップしたのだそう。
普段からこうした「話題にしないが、よくある問題」を、一枚の画像だけで表現、可視化している石井マーク。今回のマークに用いた「赤い丸と斜線の禁止図記号」は安全標識のデザイン原則に基づいており、その中に納める対象の図案も「白と黒のバランス」に留意されているなど、マーク屋としてのこだわりが随所に見られます。
また、「商業シーンで用いる表示には、いわゆるTPOで言葉を使い分け、簡潔かつ丁寧な表現を図っている」としながらも、最後の一文はインパクト抜群。製造や建設業向けの安全標識には「簡潔かつ瞬時に情報を叩き付ける」ことが求められますが、このマークと文章から、画像に込められた意図がすぐに理解できる内容に仕上がっています。
投稿には3万件を超える「いいね」と共に「桃を当たり前のようにひっくり返して指でぎゅうぎゅう押す人はけっこういる。マジでやめてほしい」「カチカチ触って、なるほどねぇ~としたり顔なお客様、たまにいます」と、共感のコメントが続々。狙い通り「話題にしないが、よくある問題」を、やはり多くの方が気にしていたようです。
なお、今回の画像は「著作権は弊社に帰属しますが、もしご必要であれば職場で自由に掲示いただいても何ら差支えございません」とのこと。最後の一文は適宜変更する必要がありそうですが、こうした行為によるフードロスが多発している販売者は導入を検討してみても良いかもしれません。
「そもそも普通の人なら書かなくても分かるはずのことをあえて書く必要があるという前提の話ですから、効果を保証するものではありません」と前置きしつつも、「無意識にそうした行動をしている人の”気づき”になれば良いと思いますし、他のお客様の安心に繋がれば、それはそれで役立つのではないかと思うところです」と石井マークのX担当者も、効果に期待を寄せています。
<記事化協力>
株式会社石井マーク(@ishiimark_sign)
(山口弘剛)
提供元・おたくま経済新聞
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