約90%の精度で空洞を自動的に検出し、初期の小さな虫歯だけでなく、奥歯の間の虫歯なども正確に見つけることができます。
この情報を元に、人間の歯科医と患者が話し合い、どのような治療を行うか決定されます。
そしてここからは、人間の歯科医とロボット歯科医がバトンタッチします。
実際に歯を削って治療するすべての作業をロボット歯科医が自律的に行うのです。
ロボット歯科医による人間の治療に成功!人間の歯科医の8倍早く終わる
Perceptive社は、「ロボット歯科医は人間の歯科医が行う処置を完全自動で行える」と主張しています。
例えば、人工の歯をかぶせる「クラウン」の治療では、かぶせ物ができるよう元々の歯を削らなければいけません。
Perceptive社によると、人間の歯科医であればこうした歯の準備に2時間かかるため、患者は2回通院して、それぞれ1時間の処置を受けなければいけないそうです。
しかしロボット歯科医であれば、この2時間の作業を僅か15分で完了できるとのこと。
人間の歯科医よりも約8倍早く処置を終えられるのです。
当然、患者の通院は1回で済み、長時間口を開けたままにして疲れ果ててしまうこともありません。
また、システム自体の導入には費用がかかりますが、時間の節約になるため、結果として治療費が下がる可能性もあります。
そしてこの度、Perceptive社は、実際に「ロボット歯科医による人間を対象にした治療テストに成功した」と主張しました。
シリエロ氏も、「世界初の完全自動化ロボット歯科治療を成功させたことをうれしく思います」と語っています。