公道を走っていると、前の車に貼られた「ステッカー」に目を奪われることがあります。そのなかでも見かける頻度が多いのが、「赤ちゃんが乗っています」や「BABY IN CAR」といったステッカーかもしれません。
これらのステッカーに対しては、SNSなどでさまざまな意見が寄せられており、「赤ちゃんがいるからって、自分にどうしろというのか」と困惑する声も聞かれます。
これらのステッカーの目的として、「万が一の事故の際、自分で助けを求められない乳幼児が車内に取り残されないための目印になる」といった見解もありますが、実際に貼っている人たちはどのような理由で装着しているのでしょうか。
せっかくもらったし…とくに理由はナシ?
まず話を聞いたのは、軽自動車に「BABY IN CAR」のステッカーを貼り付けた女性。理由について聞いてみると、返ってきたのは意外な答えでした。
「子どもが生まれたときに、友達からお古をもらったんですよね。普通に色々とベビーグッズのお古をもらうついでに、『そうだ、これもいる?』みたいな感じで。
『いらないなら捨てるけど』くらいだったので、まぁそれなら一応もらっとこうと。正直貼る目的とかはよくわからないですが、『せっかくもらったし』と、とくに意味もなくつけています。
なんというか、それを貼るのが一種の親になった儀式みたいな。そういう面もあるのかもしれないです」(30代女性)
とくに何かの効果を期待しているわけではなく、譲ってもらった流れで貼っているとのこと。「儀式」という言葉にもあるように、一種の縁起物としての意味合いもあるのかもしれません。