四輪市販車の開発に注力するため、1968年を最後にF1から撤退していましたが、1983年、Hondaは15年ぶりにF1への復帰を果たします。翌1984年に復帰後の初勝利を挙げると、1986年にコンストラクターズタイトル、1987年にはドライバー、コンストラクターのダブルタイトルを手にします。1988年には開幕から11連勝し16戦中15勝。1992年で活動を休止するまでの10年間で通算69勝、5年連続ダブルタイトル獲得といった金字塔を打ち立てました。
第3期(2000年~2008年)
1992年の撤退から8年の時を経て、2000年にHondaはF1へ復帰します。B・A・R(British American Racing)へのエンジン供給および車体の共同開発という新たなスタイルでした。2004年にはコンストラクターズランキング2位を獲得、そして2006年にはHonda単独のHonda Racing F1 Teamとして参戦。第13戦ハンガリーグランプリで悲願の復帰後初優勝を果たしました。
第4期(2015年~2021年)
Hondaは2015年、McLarenとタッグを組みF1へ挑戦します。結果が出ない厳しい3年間を経て、2018年にパートナーをScuderia Toro Rossoに変更。2019年にはRed Bull Racingともパートナーを組み、オーストリアグランプリで13年ぶりの勝利を挙げます。そして2021年、ついにマックス・フェルスタッペン選手がドライバーズタイトルを獲得。開発部門や生産部門が持つ知見と技術を最大限に盛り込み、Hondaの力を結集して掴んだ栄光でした。この2021年をもってHondaは参戦を終了し、2022年からはOracle Red Bull Racing及びScuderia AlphaTauri(現チーム名Visa Cash App RB F1 Team ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラ・ワン・チーム)のチームパートナーとして、技術支援を行っています。