ちなみに、両方の穴を押さえると、ドリンクは出てきません。
注ぎ分けの方法は分かったので、今度はポットの中がどうなっているのか、見てみましょう。
ポットを割ってみると、中は右と左の2つのコンパートメントに分かれています。
そのどちらも注ぎ口につながっており、加えて、左側のコンパートメントは取手の下の穴と、右側のコンパートメントは取手の上の穴とつながっています。
では、分かりやすいようにポットの中をすかした状態で見てみましょう。
下の穴を押さえると、青色のドリンクが出ているのが分かります。
黄色のドリンクは、先ほど説明したように、上の穴を押さえます。
そして、緑のドリンクはというと、どちらの穴も押さえないので、青と黄の両方が出てきて混ざり、緑色になっていたのです。
もし青色のドリンクに毒が仕込んであったとしたら、青と緑はアウト、黄色だけがセーフとなります。
これに少しアレンジを加えて、一方にコーヒーを、一方にホットミルクを入れておけば、コーヒー・ホットミルク・カフェオレの3種類が、一つのポットで注ぎ分けられます。
それでは、穴を押さえると、なぜドリンクは出てこなくなるのでしょうか。
これはちょっとした物理学のおかげです。
それを次に見ていきましょう。