車を意図的に横滑りさせてコントロールする「ドリフト走行」は、レースやショーで観客を魅了します。
ゲームや映画などでもよくドリフトする場面がピックアップされており、運転が好きな人であれば、自分の車で試したこともあるでしょう。
最近、「トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)」とスタンフォード大学(Stanford University)工学部は、そんな高度なテクニックを必要とするドリフト走行が可能な自動運転システムを発表しました。
しかも2台の車を並走させ、互いに数十センチメートルの距離を保ちながら、ぶつからないようにドリフトすることが可能です。
目次
- トヨタの自動運転車2台がドリフト走行に成功
- 「ドリフト走行可能な自動運転システム」がドライバーの命を守る
トヨタの自動運転車2台がドリフト走行に成功
ドリフト走行とは、自動車や二輪車における走行方法の1つであり、タイヤを横滑りさせながら走行させるテクニックです。
ステアリングのみに頼らず、アクセル、ブレーキ、サイドブレーキ、クラッチなどの積極的な使用により、スライド状態を維持したまま進行方向を調整する複合的で高度な操作が求められます。
そのように高度なテクニックが必要なことや、見た目が派手なことから、ドリフト走行を好む人は少なくありません。
また、競技種目やコースによっては、ドリフト走行を積極的に用いることでタイムを縮めることもできるようです。
一方で、ドリフト走行には熟練が必要であり、未熟なドライバーが安易にドリフトを行うことで大事故に繋がるケースもあります。
そんな「人間でも難しいドリフト走行」を自動運転車が行える時代が到来したようです。