■トイレ問題に一筋の光明が…

こうした背景を知った上で件の標識を見ると、江戸崎PA以降、トイレのある最寄り施設となる菖蒲PAまでの「78km」(75km)という数値が、いかにハードモードであるかが改めて感じられる。

Kazuyaさんはさらにその上、言うなれば「ベリーハード」モードである宇都宮方面ルート(86km先の羽生PAまでトイレなし)についても言及していたが、ここには一縷の望みが。

NEXCO東日本は「江戸崎PAから圏央道を菖蒲PA方面へ走行し、久喜白岡ジャンクションから東北道の宇都宮側に走行した場合、江戸崎PA〜羽生PA間は86kmの間隔があります」と認めつつ、同区間内の新たなPA、その名も坂東PAについて言及している。

担当者は「具体な時期は未定ですが、坂東PAの建設によって空白区間が縮まるのは事実です」とも補足していた。

一見普通の案内標識、意味が分かるとゾッとした… 「絶望の75km」にドライバー戦慄
(画像=『Sirabee』より引用)

高速道路における施設間の距離や、ガソリン、トイレ事情はドライバーたちの悩みの種。もちろん非常時は「途中下車」なども選択肢に入ってくるのだが…。

今回の取材に際し、Kazuyaさんが「SAに必ずしもガソリンスタンドがあるとも限らず、今回の区間も長いところで150kmもガソリンスタンドがないのは、しばらく解消されそうにありません」「このような場所は全国にあり、標識では分かりにくい場所もあります」と口にしていたのが印象的であった。

長距離運転をする際、ドライバーの準備や下調べは必須事項。しかしその上で、利用者の希望や意見が反映され、より運転しやすい道路となることを期待したい。

■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)

提供元・Sirabee

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