■「漏らすの確定」と絶望するドライバーも
ポスト投稿主・Kazuyaさんは、写真の詳細について「10月4日に、圏央道稲敷東インター→稲敷インター内回りにて撮影しました」と説明する。
本題となる「恐ろしい要素」に関しては「昨今、高速道路のサービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)は、設置間隔も広くなっています」と前置き。

その上で「写真に標識の写っている3km先の江戸崎PAはトイレのみで、商業施設もないシンプルなPAです。そしてこのエリアを通過すると進行方向によっては、2段目の標識にある78km先の菖蒲PAが次のPAとなり、それまで本線上にはトイレがありません」「さらに恐ろしいことに、ここには表記されていませんが、宇都宮方面へ進行した場合は羽生PAまで86kmと、さらに間隔は広がります」と、過酷すぎる「トイレ事情」について解説してくれたのだ。
件のポストは投稿から数日で1,300件以上のリポストを記録し、他のXユーザーからは「75kmトイレ無しで、事故渋滞でも起きたら…」「ガソリンはともかく、トイレが問題なのよ」「お腹が弱いのでこの区間で催すと、漏らすの確定だ…」など、絶望の声が寄せられていた。
そこで今回は、話題のトイレ事情の真偽をめぐって「東日本高速道路株式会社」(NEXCO東日本)に詳しい話を聞いてみることに。その結果、様々な事実が明らかになったのだ…。
■高速のトイレ事情、そんな目安があったのか…
まずは「菖蒲」方面へ走行した場合、江戸崎PAを最後に「75km先までトイレのある施設がないのか」という点を尋ねてみる。
すると、NEXCO東日本からは「ご認識の通り、江戸崎 PA手前から圏央道を菖蒲 PA方面へ走行するのであれば、江戸崎PA〜菖蒲PA間は約75kmの間隔があります」との回答が得られた。
高速道路を運営するにあたり、SAやPAの距離間隔は法律等で定められていないのだろうか。
こちらの疑問に対し、NEXCO東日本担当者は「道路構造令では『パーキングエリア、サービスエリアは必要に応じて設けるものとする』との記載しかなく、具体的な設置間隔については明記されておりません」と前置き。
続けて「当社による『設計要領』第4集の『休憩施設』では『利用者が疲労および生理的欲求を感じた際に利用する施設(トイレ、休憩所)を概ね15〜35km毎を目安に配置すると良い」と記載されております」「この目安に加え、周辺道路環境を考慮した上で、休憩施設を設置しています」と、高速道路上の施設事情について説明してくれたのだ。