妻を毒殺するために作ったスムージー
コナー容疑者は薬科大学を卒業した後、カンザス州で毒物管理の仕事に就いていた。医学部にも通っていて、そのための借金があった。ベティさんの死亡保険金として50万ドル(約7千5百万円)を得る予定だったという。
ベティさんは入院前日の8月15日、友人にメッセージを送り、コナー容疑者と自宅で飲んでいると伝えた。翌朝には、大量のスムージーに混ぜられた飲み物のせいで一晩中ひどく体調が悪かったというメッセージも送った。
ベティさんが亡くなる約10日前、友人がボウマン夫妻を訪問したとき、コナー容疑者は柄にもなくベティさんのためにスムージーを作っていた。ベティさんは友人にスムージーの味見を頼んだ。友人はスムージーの味が苦いと思い、「コナーが彼女を毒殺しようとしているに違いない」と忠告し、ベティさんはその可能性があることに同意して残りのスムージーを捨てたという。
ベティさんの入院中、コナー容疑者は、妻が「血球貪食症候群(HLH)」という珍しい病気に苦しんでいることを示唆したとされる。HLHは、血液を構成する白血球や赤血球、血小板などの血球がマクロファージに食べられて減少する病気だ。病院では検査が行われたが、HLHを裏付ける決定的な証拠は得られなかった。しかし、コナー容疑者は「妻がHLHで亡くなった」と吹聴したという。
コナー容疑者はベティさんの遺体を速やかに火葬するよう指示し、解剖を中止しようとしたとされる。