■歯科医から告げられた衝撃の事実! その時、ジュリーは……
ある日、ジュリーさんは善意からアブドゥルを歯科医院へと連れて行ったが、そこで診察を担当した歯科医が、「この子は12歳ではありませんよ。18~21歳のはずだ」と奇妙な話をしてくるのだ。しかし、もちろん本人は12歳だと訴える。治療費の問題もあり、その時は16歳として扱われたようだが、ジュリーさんの疑いは少しずつ大きくなっていった。
「とても恐ろしかったです。よくよく自分の子どもたちと比べてみると、(アブドゥルは)明らかに成人に見えますから」(ジュリーさん)
そしてこの日を境に、アブドゥルは豹変。ジュリーさんと家族を罵るような暴言を吐いたり、威嚇するような行動を見せるなど、凶暴な本性を現しはじめたのだ。ジュリーさんの疑念は、確信に変わった。
「アブドゥルと家に2人きりの時は、本当に恐ろしいものでした」
「ある時なんて、彼が冷蔵庫の前に立って、(貼り付けてあった)私と娘の写真をジロジロ見ているのです。まるで、(娘を傷つけるぞと)私を脅しているようでした」
「私の後ろに忍び寄ってきたこともあるんです。彼の吐息が首にかかった時の恐怖を今でも覚えています」
「とてもショックだった。いったいこの男は何者なの!?」(ジュリーさん)