どうしてアホみたいなことをしたのかというと、こちらは2022年3月のNHKの世論調査です。

6割の国民が経済より命と鎖国を希望したから

実際にはオミクロンは世界一の感染者数で鎖国の合理的な意味は1ミリも無かったのですが、とにかく安心したいという高齢者の希望が通ったのです。高齢者の人気が欲しい岸田がそれに乗りました。

そんなわけで、どえらく円安になり、輸出企業やグローバル企業は儲かりますけど国内だけのところは瀕死。インフレで食材や輸入品が高騰してインフレ目標の2%は達成したものの、中小零細の賃金が上がらないのでまたまた政府に批判殺到。「経済より命と言った国民が責任取れ」といいたいのですが、むしろそう騒いでた人たちのほうがなんとかしろとうるさい。

7/31の日銀の発表をまとめると

○政策金利を引き上げる ○国債買い入れを減らしていく

という2点です。

これ以上の円安は国民から不満ブーブーになるので金利を上げて円安を冷やす。多少景気が悪くなってもしかたない。

そしてあまりに重い国債買い入れを減らす。こちらは金利を1%にすれば1200兆円の残高があれば12兆円、つまり消費税の半分は金利の支払いにあてないといけなくなる。日銀は国債の半分を所有しており、その金利は国庫に戻るが残りだけでも年間6兆円です。能登の震災の予算の10倍です。

国債を日銀が買い入れるから政府も後先考えずにバカスカ発行してきたし、中には税金なくして全部国債にしろというバカまで沸いてきたが、ゼロ金利ならまだしも金利を上げたら金利の支払いだけで死んでしまう。国債をバカスカ発行したけどGDPは全く伸びず要するに景気には関係なかった。なんとかしないと金利で勝てないという表れだと思います。

さてこれからどうなるか

ここからはわたしの推測です。

まず日銀は金利を0.25%にしますがこれでもほぼゼロみたいなもんです。アメリカは5%越えてます。最終的に金利を1%くらいにしたいのだと思いますがそれでも金利差は大きくコロナ前のような1ドル110円台には戻りようがないと思います。アメリカも利下げをほのめかしていますがあくまでインフレが収まったらの前提なので下げてもわずかでしょう。