「チコリコーヒー」とは

白菜にも似た「チコリー」とはどんな野菜?「チコリコーヒー」のチコリも同じものの事?
(画像=『FUNDO』より引用)

ここからは「チコリコーヒー」について解説します。

チコリーのどの部分をコーヒーにするの?

「チコリー」から作られる飲み物、それが「チコリコーヒー」です。

「チコリコーヒー」は植物としての「コーヒー」の豆ではなく「チコリ」の根から作るコーヒーのことです。

本来、コーヒーは「コーヒー」の豆を乾燥・焙煎させて作ります。
しかし「チコリコーヒー」は「チコリ」の根を細かく刻んで粉末にし、それを乾燥・焙煎させた「ローストチコリ」から抽出して作ります。

もともと「チコリ」は苦味が強い植物ということもあり、コーヒーの代用品とするのに最適だったそうです。
実際にエスプレッソに似た苦味を持っており、ミルクとの相性が抜群です。

チコリコーヒーのはじまり

「チコリコーヒー」はアメリカから始まったとされています。

アメリカの植民地時代、地域一帯を支配していたフランスは青い花をつける「チコリ」の栽培を始めました。

当時「チコリ」はフランスにおいて黄疸・肝腫大・リウマチを治療するためのお茶や薬の原料として栽培されていたようです。
しかし、フランスからアメリカに持ち込まれた「チコリ」は、コーヒーの代表品として広まるようになります。

それがちょうど南北戦争の頃だったそうです。
当時、連合軍が海上の封鎖によりコーヒーの輸入が止まり、アメリカ人はコーヒーが手に入らなくなってしまいました。
そこで安価な「チコリ」を混ぜて飲むようになったのだとか。

次第に「チコリ」のみで抽出したコーヒーも飲まれ始め、結果として「チコリコーヒー」が広まるようになったようです。

ただ、他にも「18世紀のプロイセンで生まれた」とも「WW2の頃に広まった」とも言われるなど諸説あります。