ここを勘違いしているとただのオカルト報告のように聞こえてしまうため、注意する必要があるでしょう。
類人猿たちにどの程度の音節生成の能力があるか、という点は人間の言語の進化を理解するうえでも重要な知見でしょう。
実際一部の類人猿は手話などを通じて、人の伝えたいメッセージを理解し、高いレベルでコミュニケーションを取れることが知られています。
怪しげな報告にも見えますが、人類の進化において音声言語への道を開いた要因はなんだったのか? この研究はその初期の要因を問う興味深いものでしょう。
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参考文献
Videos Of Chimps Saying “Mama” Fuel Debate Around Speech Capabilities In Non-Human Apes
https://www.iflscience.com/videos-of-chimps-saying-mama-fuel-debate-around-speech-capabilities-in-non-human-apes-75308
Old videos of chimpanzees suggest they are capable of speech
https://phys.org/news/2024-07-videos-chimpanzees-capable-speech.html
元論文
Chimpanzee utterances refute purported missing links for novel vocalizations and syllabic speech
https://doi.org/10.1038/s41598-024-67005-w
ライター
大石航樹: 愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。