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ちょっと流行った?!ハッチバックベースの国産オープン
ホンダ シティカブリオレ(初代・1984年)
ちょっと流行った?!ハッチバックベースの国産オープン
クルマ好きなら誰もが一度は乗ってみたい、でも実用性などを考えるとなかなか機会がなかったりするオープンカーですが、一口にオープンモデルと言ってもマツダのロードスターなど走りに振ったスポーツ系と、実用車ベースでノンビリ流すタイプの2種類があります。
年中晴れているわけでもなく、梅雨や冬も考慮せねばならない日本では、実用車ベースのオープンはあまり流行らなかったものの、1980年代半ばから1990年代はじめにかけては、なぜかハッチバック車を作っている各社が熱心にラインナップしている時期がありました。
今回はそんな、「そういえばあの頃、こんなにあったっけ?!」な、ハッチバック車ベースの国産オープンカー5台を紹介します。
たぶん「マーチコンバーチブル(K11)やマイクラC+C(K12)がない!」など、いろいろ思う人がいると思いますが、1990年代後半に遅れて登場した日産の2台や、ハッチバックではなくクーペなどがベースのオープンモデルに関しては、また別な機会に…。
ホンダ シティカブリオレ(初代・1984年)
ホンダ・ホンダ・ホンダ・ホンダ…シティ!シティ!と歌いながら、イギリスのバンド「マッドネス」が踊る奇抜なCM、「シティは、ニュースにあふれてる」というキャッチコピーで大ヒット、ホンダのイメージを一新させた初代シティ。
現代のトールワゴンにも通じる背の高い「トールボーイ」スタイルに始まり、ターボ追加や、ターボ車に派手なオーバーフェンダーやエアロで武装させたターボII、通称「ブルドック」など、確かにニュースにあふれたクルマでした。
そんな初代シティは、ハッチバック車ベースの国産オープンモデルでも先陣を切って1984年に登場、Bピラーを兼ねたロールバーがあるためフルオープンではなく、定員もクローズドボディの5名に対して4名だったものの、当時としては十分に斬新なスタイル。
カーデザインの巨匠ながら、日本車とは意外と縁が薄いピニンファリーナが珍しく関わったソフトトップ(幌)のデザインや、カラフルなボディカラーもオシャレであり、その後の国産オープンに大きな影響を与えたモデルと言えるでしょう。