イスラム教の断食

【インドネシア】イスラム教徒にあれやこれや色々インタビューしてみました!
(画像=『たびこふれ』より 引用)

全世界のイスラム教徒が1ヶ月間、日の出から日没まで飲食を絶つ「断食月」というのがあります。

日本人にはなじみのない宗教行事ですが、イスラム教徒にとっては重要な宗教行事です。

Q. 断食はいつから始めるの?

私は小学1年生から断食を始めました。中学生までの子どもは、半日断食でOKです(日の出からお昼の12時まで)。

私は、小学5、6年生のころから1日断食(日の出から日没まで)を始めました。

はじめはしんどかったですが、断食を頑張ったらおこづかいやご褒美がもらえるので頑張っていました(笑)

断食は今でも体調が悪いときなどはしんどいですね。もし断食しなくて良いなら、私はやらないです(笑)

Q. 断食の1日の流れってどんな感じ?

日の出前はSafur(サフール)と言って、断食前の朝食をとります。日中、お腹がすかないようにいっぱい食べます(笑)。そのあとお祈りです。真面目な方は、お祈りのあとクルアーン(イスラム教の聖典)を1~2時間ほど読みますが、私はまた寝ます。ずっと起きていると辛いので(笑)。

日中はひたすら我慢。お腹がすいたとか何も考えないようにしています。飲まず食わずなので、ときどきめまいを起こすこともあります。(実際に筆者のスタッフで断食中に倒れる子もいます。。。)

断食明けたら「あ〜今日も無事に終わった!」とホッとします。子どもの時は、断食明けの大祭で新しい服を買ってもらったりおこづかいをもらったりとご褒美がありました。(日本でいうお年玉ですね。)

大人になってからは、会社からTHR(テーハーエル)という断食明けのボーナスが出るので嬉しいですね。

イスラム教は月の暦に関係しているので時期によって断食する時間は違いますが、だいたい朝の4時ごろから夕方17時半ごろまでです。

イスラム教の禁止事項(ハラーム)

【インドネシア】イスラム教徒にあれやこれや色々インタビューしてみました!
(画像=『たびこふれ』より 引用)

ハラールは聞いたことがあるのではないでしょうか?ハラールはイスラム教で許されていることで、その逆の許されていないことをハラームと言います。

代表的なのは、「お酒を飲まない・豚肉を食べない」ですよね。少し突っ込んで聞いてみました。

Q. イスラム教で禁止されていることはなに?

色々ありますが重要なことを3つお伝えしますね。

1. イスラム教をやめること

イスラム教徒は、イスラム教徒同士でないと結婚できません。もし他の宗教の方と結婚する場合は、イスラム教徒ではない方がイスラム教へ改宗するのが一般的です。(筆者も改宗しました)

中には、価値観が変わったり結婚でイスラム教以外の他の宗教に改宗する方もいますが、イスラム教に対して厳しい家族の場合は絶縁もありえますね。

私は経験がないですが、イスラム教から他の宗教へ改宗すると、近所の方から嫌味を言われたりすることもあるようなので私はイスラム教をやめることは考えていません。なので自ずと他の宗教の人は恋愛対象にならないですね。

2. 自ら命を絶つ、性転換をすること

神から授かった命や身体は、自分で運命を決めてはダメと言われています。

ただ、性転換の問題で苦しむ人も中にはいますので苦しんでいるのであれば、神の救いで性転換してもいいという見解の方もいるようですが、一般的にはまだ認められてはいない状況ですね。

3. 豚肉を食べる、お酒を飲むこと

豚以外にも犬が不浄といわれているので、犬を触ることも禁止されています。

レストランにて豚肉を注文しなくても、豚肉料理で使ったお皿やそれを洗ったスポンジなどと同じのはダメという理由で、豚肉を扱っているお店には行かないという真面目な方もいます。

Q. イスラム教の人でも、豚肉食べたりお酒飲んでる人いるよね?そういう人のことどう思う?

私は特に気にしていませんし、目の前で豚肉を食べられても特に問題ありません。ただ、「同じイスラム教徒なのになんでかな?」とは思います。

でも友達にもそういう人はいるので、気にはしてないですね。どう感じるかも人それぞれだと思います。