タタ傘下のジャガー、ランドローバー
ジャガーランドローバー(Jaguar Land Rover Automotive PLC)は、現在、インドのタタ・モーターズ傘下にあり、ジャガー、ランドローバーともに世界中に多くのファンを抱えています。
1922年に設立(スワローサイドカーカンパニー)され、モータースポーツでも数々の栄冠を手にしてきたジャガーと、1948年にローバーモーターから発売された四輪駆動の多用途車(ランドローバー シリーズ1)に端を発するランドローバーは、それぞれ別のメーカーでしたが、フォード傘下となっていた2002年に統合されました。
フォード時代は、ボルボ、アストンマーティン、ジャガー、リンカーン、マーキュリーとプレミア・オートモーティブ・グループとして高級ブランドを統括する事業部に入っていました。
その後、ジャガーとランドローバーは、2008年にインドのタタ・モーターズに売却されることになります。
100年を超える歴史を持つジャガーは、スポーツカーやサルーンを主戦場としていて、スポーツクーペのFタイプをはじめ、XJ(生産終了)、XF、XEというセダンをメインに展開。
さらに、同ブランド初となるSUVのF-PACEをはじめ、コンパクト(全幅は1.9mとワイド)SUVのE-PACE、バッテリーEV(ピュアEV)のI-PACEというSUVも揃えています。
かつての名車では、日本のスポーツカー作りに影響を与えたジャガーEタイプなどを送り出してきました。
いっぽうのランドローバーは、SUVに注力するブランドで、戦後にローバーモーターがランドローバー シリーズ1を発表してから歩みを始めます。
1994年にBMWの傘下に入り、2000年にフォードに売却されました。
ランドローバーには、多人数乗車やタフな悪路走破性を備えるディフェンダー、ファミリーユースにも使えるディスカバリー、コンパクトなディスカバリースポーツ。
ランドローバー内の高級ブランドのレンジローバーは、最上級SUVのレンジローバー、上質かつスポーティなレンジローバー スポーツ、プレミアムコンパクトSUVのイヴォークなどでラインナップが構成されます。