「送り火」との違い

お盆で行われる「迎え火」とはどんなもの?なぜ行うの?「送り火」との違いは?
(画像=『FUNDO』より引用)

ここからは「送り火」との違いを解説します。

送り火とは

「送り火」とはお盆に帰ってきたご先祖様をあの世に送り出すために火を焚く風習を意味します。

「迎え火」はご先祖様の霊が迷わず戻って来られるように火を焚くのに対し「送り火」は送り出すために火を焚くのが特徴です。

その点が両者の違いとなるのではないでしょうか。
ただし、どちらもセットとして扱われることがあいます。
そのため、「迎え火」を行ったら「送り火」も行うのが普通です。

そうしないと現世に帰ってきたご先祖様があの世に戻れなくなってしまいます。

送り火もやり方は様々

「迎え火」と同じく墓地や玄関先で「焙烙」におがらを重ね、火を焚くことによって霊を送り出します。

地域によっては墓地や玄関先だけでなく、海や川や山など様々な場所で「送り火」を行っているのが特徴です。
中には祭りのように盛大に執り行うものもあります。

例えば、京都の「大文字焼き」も実は「送り火」の一種です。
「大文字焼き」は山の表面に火を放ち「大文字」を描く儀式です。
これは京都の名物にもなっています。

他にも日本では「灯篭流し」などの別の形の「送り火」が行われる場合もあります。