■正しくは「はさみ」

「鋏」は「はさみ」と読む。ご存知の通り紙などを裁断するあの「はさみ」のことだ。金属を表す「金」と両側から「夾(はさむ)」を組み合わせた漢字で、「はさむ」という動詞が名詞化して「はさみ」になったと考えられている。

はさみの歴史は青銅器時代に遡り、1枚の金属板をU字形に曲げて刃と刃が合うようにした形態の「ギリシア型」と、2枚の金属板をX字形に鋲で留め刃と刃が合うようにした形態の「ローマ型」がある。