■スタッフの負担が大きく増えたのは…

続いては、ハードオフコーポレーション担当者に話を聞いてみる。

貼り紙に書かれた内容の実態について、担当者は「以前より、店頭の商品から部品が抜かれたり、開封されて部品が足りなくなってしまった商品を、別のお客様がご購入しかけてしまうことが頻発しておりました」「加えて毎日、商品から部品が抜かれていないかの確認や、開梱されてしまった商品の再包装などに、スタッフの稼働時間を大きく割かざるを得ない状況が続いております」と、表情を曇らせる。

さらに、こうした事例は沼津店に限った話ではなく、担当者は「残念ながら、他店でも同様の事例はよく発生しております。ハードオフで扱っている家電だけでなく、洋服やホビー用品などでも万引き行為が起きてしまうため、各店で防犯に力を入れざるを得ない状況です」と、その実態を明かしていたのだった。

今後の対策等の展望については「万引き(窃盗)行為は他のお客様への迷惑行為となるため、ハードオフグループとして、優先的に発生防止に努めていきます」「現在も店内カメラ等の防犯に使用する機材の導入を進めており、お客様に安心してご利用頂ける店舗を維持できるよう、今後も努めてまいります」とのコメントを寄せている。

青鷹さんも話題にしていたように、ジャンク品パーツの窃盗はハードオフの魅力、ならびに店舗とユーザーの信頼関係を踏み躙る行為。「ジャンク」という言葉を都合の良いように解釈しないよう、改めて注意を喚起したい。