■「ハローマック」復活の舞台裏

鉄道模型「TOMIX」はこれまで、全国各地の昭和初めから現在までの幅広い鉄道車両を製品化してきた。車両模型だけでなく、レールや駅、周辺の建物など鉄道を中心とした世界を作り上げるホビーだ。

「ハローマック」を開発した経緯に関して、株式会社トミーテックの担当者は、「東京靴流通センター(おもちゃのハローマック)は全国各地に店舗があり、その特徴的な形からもとても強く印象に残る建物です。そのため、過去から現在の世界を再現するうえで街づくりに無くてはならない建物として、版権元様にご協力いただき実現することができました」と説明する。

同店が多くの人の記憶に残る存在であることが大きいのだろう。以前から「東京靴流通センター」「ハローマック」を製品化したい気持ちはあったという。

担当者は「建物の製品化は投資効率からなかなか踏み切れない部分があるのですが、昨年発売したコンビニエンスストアの模型は、市場で受け入れてもらえることが分かりました。社内的に『やってみよう』となり、製品化に進むことができました」と振り返る。