お箸の持ち方や食事の仕草に人柄が出る、という話を聞きますが、犬さんの場合もまた同じかもしれません。その端正さに、我々も見習わなければいけないな……と襟を正したくなる、そんなマナーの良い犬さんがSNSで話題となりました。

 話題の主人公は、ミックスで生後5か月の女の子、つきさん。SNSに投稿された動画では、ボウルに張られた水をおいしそうに飲んだあと、その脇に置かれたタオルへ顔をうずめ、お行儀よく口元を拭き取る様子が映し出されています。上目遣いの表情はキュートでありながらスマートさも感じられて、思わず見とれてしまうほど。

おいしそうに水を飲むつきさん(画像協力:犬の「つき」さ(@db8fomytqRhhqEQ))

ボウルの隣に置かれたタオルに顔を持っていくと…(画像協力:犬の「つき」さ(@db8fomytqRhhqEQ))

上目遣いで器用に口元を拭くつきさん(画像協力:犬の「つき」さ(@db8fomytqRhhqEQ))

 もともとこうした行動をとっているとしたら、まさにお行儀よ犬(いぬ)! 実際のところはどうなのでしょう。飼い主さんにお話を聞いてみると……。

 「自分から自然にやるようになったわけではないんです。水を飲んだあと、口から水滴が垂れて床が濡れることに困っていまして、そんな時に犬が自分で口を拭く動画を目にして、『よし、うちの子にもこれをさせよう!』となりました」

 口を拭くトレーニングは今年5月末ごろから始め、いまではすっかり、水飲み後に自ら口元を拭くようになったというつきさん。わずかな期間のトレーニングで人間顔負けのマナーを身につけてしまうところ、やはり只犬ではない感じがします。ちなみに水飲み台と口拭き台は、100均で売っている植木鉢用のスタンドを使っているそうです。

 飼い主さんいわく、好奇心旺盛なところもありつつ、意外に慎重な面もあるという、つきさん。「はじめて渡すオヤツにはかなり慎重で、すぐには食べず、匂って触って、口に含んでは出してみて、を繰り返してようやく食べる感じ」だといいます。

 「ちなみにチャームポイントは、動画にもあった上目遣いの表情です」と飼い主さん。何かを訴えているときや、様子を伺っているとき、「見てみて」というアピールの際によくする仕草なのだそうで、こうしたところもまた思慮深さを感じるポイントなのかもしれません。

 飼い主さんが運営するYouTubeチャンネル『犬の「つき」と暮らす日々』では、保護犬としてお家に迎えた直後のあどけない姿から、現在のキュートさと美しさを兼ね備えた姿まで、つきさんの成長の様子を見ることができます。こちらもぜひチェックしてみてください。

<記事化協力> 犬の「つき」さん(@db8fomytqRhhqEQ) YouTubeチャンネル・犬の「つき」と暮らす日々

(天谷窓大)

提供元・おたくま経済新聞

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