キングス・ノット(King's Knot)
キングズ・ノットは、スターリング城の下にある庭園にあります。地元ではその形からカップ・アンド・ソーサーと呼ばれているそうです。
12世紀にはすでに、スターリン城の王室公園の敷地の一部で、スコットランドの王族が馬上槍試合、鷹狩り、狩猟に参加していたと伝わっています。
キングズ ・ノットと呼ばれる土塁は、スターリング城の正式な庭園の一部として、城から眺められるだけでなく、スコットランドの宮廷の人々が散策できるように設計されました。現在は芝生で覆われていますが、元々はフランスのロマンチックな城の敷地内にあるような装飾庭園だったそうです。
今は犬の散歩などで地元の人が散策している広い芝生の公園ですが、キングス・ノットはスターリン城が美しく撮影できるインスタスポットです。
ホリールード教会 (Church of the Holy Rude)
デイヴィッド1世 (1084-1153) の治世中の1129年に建てられた中世のゴシック建築の教会です。
スターリングではスターリング城に次いで 2番目に古い建物で、城の横にあります。
ジェームズ6世(のちのイングランド王ジェームズ1世)が戴冠式を行った教会で、イギリス国内において現存する教会としては、ロンドンのウェストミンスター・アビーの他に戴冠式を行った歴史のある唯一の場所です。
ステンドグラスの窓がある美しい教会で、周りには広い墓地が広がっています。
ホリールード教会( Church of The Holy Rude)
住所:St John Street, Stirling, FK8 1ED
ナショナル・ウォレス・モニュメント ( The National Wallace Monument)
スコットランドの英雄、ウィリアム・ウォレス(1270-1305)を記念して1869年に建てられた記念碑です。
映画「ブレイブハート」で描かれたウィリアム・ウォレスはイングランドから自由を勝ち取るため最期まで戦い続けたスコットランドの英雄です。
1297年にスターリング・ブリッジの戦いでイングランド軍に勝利を納め、その後も独立運動を続けましたが、1305年にイングランド軍に捕えられ、処刑されました。
死に至る最後までスコットランドの独立を唱えたウィリアム・ウォレスに、スコットランド人の国民感情は鼓舞され、ついに1314年にバノックバーンの戦いで、イングランドに勝利し独立に導いたとされる、真にスコットランドの英雄です。
記念碑は、スターリングの中心街からバスで約10分の距離にある「アビー・クレイグ」と呼ばれる小高い丘の上に立っています。
中には、ウィリアム・ウォレスの所持していたと伝わる剣が展示されています。
スコットランドの歴史が好きな人にとっては、訪れたい場所ではないでしょうか。
ナショナル・ウォレス・モニュメント(The National Wallace Monument)
住所:Abbey Craig, Hillfoots Rd, Stirling FK9 5LF
最後に
スターリングはスコットランドの歴史の中心であった街ですが、その割にはあまり知られていない街ではないでしょうか?
スターリングには、独立戦争の古戦場、バノックバーンの戦いの戦場跡、またスターリング橋の戦いの舞台となった石橋も残っていますので、歴史好きの方は是非訪れてください。
スターリング城は、エジンバラ城と似ています。両方のお城とも火山岩の上に聳え立ち街のどこからでも見えます。いくつかの石造りの建物が城壁の中にある作りも同じです。
そして、どちらのお城からも、素晴らしいパノラマの景色が楽しめます。エジンバラ城から見える景色は、エジンバラの市街地、スターリング城からは美しい田園風景が見渡せます。
スターリングは、スコットランドの歴史を味わうことのできる美しい街です。
文・写真・Sachiko/提供元・たびこふれ
【関連記事】
・避暑地アッター湖で、クリムトセンターと「クリムトの庭園」を訪ねる
・ベルリン郊外に残るベルリンの壁跡地でハイキングやサイクリングを楽しむ
・高速列車「あずま」で東海岸を行く、ロンドンーエディンバラ間鉄道の旅
・【北海道】異国情緒溢れる街・小樽に行ったら、たくさんの笑顔に溢れていた。
・ハワイ・ハレイワタウンでランチをするなら?食べたい内容別のおすすめ5店を紹介