シュミット・ダニエル(ヘント/ベルギー)
2022FIFAワールドカップ(W杯)カタールの日本代表メンバーの1人であるシュミット・ダニエル。W杯後初の代表戦となったウルグアイ戦(2023年3月24日1-1)と続くコロンビア戦(同年3月28日1-2)でスタメン出場を果たし、それまで守護神を務めた権田修一に代わる存在として名乗りを挙げていた。
しかし、昨年所属していたベルギーのシント=トロイデンから他クラブへの移籍濃厚という状況にあったが、直前に破談。以降チームでの出場が遠ざかっていたこともあってか代表での出場機会も減少してしまっていた。今冬同じベルギーでDF渡辺剛も所属するヘントへの加入が決まり取り戻すも、この間代表では複数の候補がしのぎを削る状況となっており、シュミットも再び熾烈なポジション争いを勝ち抜かなければならなくなった。
とはいえ、国内外のクラブで豊富な経験を持つ32歳のシュミット。権田らが遠ざかっている中においては数少ないベテランのGKなだけに、今後もチームの支えとして代表の座を守り抜いてほしいものだ。
中村航輔(ポルティモネンセ/ポルトガル)
2023年6月、約2年ぶりに代表へ戻ってきた中村航輔。2021シーズンに海外挑戦を果たして以来しばらく出場機会を掴めずに苦労したが、2022-23シーズンからはポルティモネンセで正GKの座に就き柏レイソル時代から変わらないセービング力で最後の砦としての役割を果たしている。
久々の代表試合となった昨年6月のペルー戦(4-1)では、経験値も相まって頼もしさも増した姿を披露。残念ながら昨年9月のトルコ戦(4-2)で負傷して以降は代表活動から遠ざかっているが、間違いなく次のW杯における守護神候補の1人だ。
代表での出場はここまで8試合と意外に少ない中村だが、デビュー戦となったE-1サッカー選手権2017の北朝鮮戦(1-0)で好セーブを連発するなど印象的なプレーは多い。年齢的にも28歳とまさに脂の乗っている時期。若手の台頭も目覚ましいポジションではあるが、明け渡すにはまだ早いことも確かだ。早速次の代表活動から再び選出があるのか、最注目の1人と言えよう。