原料や製造方法の違いによって“その地ならではの美味”が生まれる日本酒。全国各地に酒蔵がありますが、天然醸造では日本最南端となるのが熊本県の南端で1916年に創業した亀萬酒造です。父から子へと100年に渡って相伝されてきた独自製法から生まれた珠玉の1本、冷やして飲む大吟醸の選択ならば最適です。

逆境の中で生まれた“ここならでは”の美酒

日本酒が持つ土地ならではの味を楽しむ! 日本最南端の酒蔵が誇る南端氷仕込みの大吟醸
(画像=『JPRIME』より 引用)

日本の地中海と呼ばれる温暖な気候と、やわらかくミネラルを多く含む水源に恵まれた熊本県葦北郡津奈木町。豊かな自然に恵まれてはいるものの、焼酎王国・鹿児島県の県境ということからもわかる通り、日本酒造りにはぎりぎりの環境。というのも、低温で仕込むのが常識の醪にとって、この地の気候は温暖過ぎるからです。そんな逆境を跳ね返すべく初代が考案したのが、醪(もろみ)に多量の氷を加えることで温度を調整する「南端氷仕込み」という製法。この独自製法によって、米のふわりとした甘味の後に豊かで深い味わいが追いかけてくる、力強い旨味とすっきりとした後味を併せ持った日本酒が誕生しました。いわば、原料だけでなく製造法にもテロワールを活かしたスペシャルな酒蔵なのです。

爽快な辛口と上品な香りでハレの日に最適

日本酒が持つ土地ならではの味を楽しむ! 日本最南端の酒蔵が誇る南端氷仕込みの大吟醸
(画像=『JPRIME』より 引用)

そんな萬亀酒造の看板商品が、初代の名前から命名した大吟醸、「珍珠」。酒造好適米の最高峰とされる山田錦を40%まで磨き、熊本酵母で醸した後、二重桶方式で温度を徹底管理。搾りは醪に余計な力を加えない袋搾りで行うなど、手間と時間をじっくりと育まれます。そうしてできた大吟醸は、米の旨味を残しながらもすっきりした辛口で、香りも上品。食事の味を引き立てると、2016年の伊勢志摩サミットのファーストレディー晩餐会で採用されたのも頷けるおいしさです。

この特別なお酒、どんな風に飲みましょうか。
酒蔵いわく、「爽快さのある辛口なので、5℃~10℃の雪冷えから花冷えと言われるくらいに冷やして飲むのがおすすめ」だとか。となれば、シャンパーニュやドライな白ワインの代わりにフレンチやイタリアンに合わせても良さそうですね。食事中でも楽しめる味に仕上がっているので、どんな料理とも相性は抜群。ハレの日の食卓を、きっと華やかに彩ってくれることでしょう。

味はもちろんのこと誕生秘話も魅力の萬亀酒造の大吟醸、「珍珠」。贈り物としても最適ですし、「実はこのお酒って独自手法で造られていてさ」とか「日本最南端にある酒蔵なんだよ」なんて、いつもとはちょっと違った話を酒の肴に、大切な人とご堪能あれ!

大吟醸「珍珠」 720ml ¥6,930(送料込)/亀萬酒造

文 村上早苗

提供元・JPRIME

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