目次
「この先渋滞●km」渋滞の長さはどうやって調べている?

「この先渋滞●km」渋滞の長さはどうやって調べている?

夏の風物詩“渋滞”!高速道路の渋滞の長さは誰がどうやって調べてる?実際の長さよりも多く表示して下道へ誘導してない?
(画像=©︎beeboys/stock.adobe.com,『MOBY』より 引用)

高速道路上の電光掲示板やハイウェイラジオでは「この先渋滞◯◯km」のように、リアルタイムで渋滞情報の案内が行われています。ドライバーにとって非常に便利なこの渋滞情報ですが、どのように計測し発信しているのでしょうか。

まず「渋滞」には明確な定義があります。NEXCO東日本によると、高速道路における渋滞とは「時速40km以下で低速走行、あるいは停止発進を繰り返す車列が1km以上かつ15分以上継続した状態」を指すとしています。

(ただし、東京外環道や京葉道路、アクアラインなど都市部の高速道路ではこの定義によらず、時速25km以下、時速20km以下など、路線毎に違った基準値が定められています。)

つまり、正確な渋滞情報を開示するためには、常にリアルタイムで道路状況を検知し続けなければなりません。実際にどのような方法で道路状況を把握しているのでしょうか。

ひとつは、高速道路に設置されているCCTVカメラによるチェックです。これらは目視により渋滞が確認されると、道路管制センターへと情報が送信される仕組みになっています。

これに加えて、高速道路で働いているスタッフからの情報提供もあります。高速道路では安全を守るために24時間365日巡回している交通管理隊がおり、巡回中に渋滞を確認すると交通管制センターへと無線で連絡を入れます。

料金所の係員らも、自分が担当している料金所やインターチェンジの出口付近で渋滞が発生していると認識した場合、同じく交通管制センターに無線で状況を報告します。