――タイでの生活はいかがでしょうか?
Aさん:最初の4年間は、地下鉄のラマ9世駅の近くに住みました。独身だから1ベッドルームの部屋を選び、家賃12,000バーツ(いまのレートで約48,000円)でした。スポーツジムやプールも付いているきれいなタワマンでした。
Aさん:その後、日本人の多いスクンビット通りに移り、家賃13,000バーツ(いまのレートで約52,000円)のタワマンです。日本料理店も多いし日本食を売っているスーパーも多い便利な場所です。
――日本料理店で外食をすることが多いのですか?
Aさん:長年の質素な生活が体に染みついて、ほとんど自炊です。唯一の楽しみは、毎週日曜日に自宅で晩酌をすることです。ブラック先物会社で奴隷労働をしていたころは、苦痛から逃れるために飲んでいましたが、いまでは楽しく飲めるようになりました。
政治家から見捨てられた氷河期世代として言いたい!――暗号資産投資は続けていますか?
Aさん:カルダノエイダはすべてビットコインに替えて、レンディングで継続的に収入を得ています。
――もし日本に帰国したら、そのレンディング収入にも課税されますね。
Aさん:ですから日本に帰りたくないです。私たち氷河期世代は政治家に見捨てられたんですよ。それなのに、政治家はもともと非課税の収入がたくさんあるうえに、裏金を懐に入れていたんです。絶対に許せない。(こう吐き捨てて、Aさんは、ビールをグッと飲み干しました。)
これまで選挙の在外投票には行っていなかったのですが、次の選挙では絶対に在外投票に行きます。ああいう連中に制裁を食らわせないと気が済みません。
インタビューを終えてAさんの体験談は、「ナニワ金融道」、「賭博黙示録カイジ」、「闇金ウシジマくん」のようで、マンガ化・ドラマ化できそうなくらい生々しい話でした。
Aさんに、ドラマ化できますね!と言ったら、岡田准一さん主演でお願いしますと笑っていました。