2階からエントランス方向を見下ろします。組木はもう目の前に。大きなガラス面沿いに閲覧コーナーがあって下校途中の小中学生が友達と立寄って本を読んだり宿題をしていました。これだけ明るくてきれいな図書館なら毎日ここにきて宿題したいですよね。

2階にあるのは一般書架。組木から漂う木の香りに囲まれながら本を探す至福のひととき。

ライブラリースペースと呼ばれる部屋の中は書架に囲まれた中に床に座って本を読める机が置かれています。寝転がることも可能でまるで自室にいるかのように寛ぐことができるスペースです。

ゆっくり本を読むことも、友達と語らうこともできるコミュニケーションラウンジ。

設計した隈研吾さんは森のような図書館の中に小さな空間を散りばめることで、リビングにいるような読書空間を設けたいと考えてこの図書館を設計されました。みごとにそのコンセプトを具現化していると感じます。

2018.5.26 開館の日にここを訪ねた隈さんのサイン。

本の陳列方法も工夫をしています。十進法は使わずそれぞれのエリアに自由に本棚を編集して本を集めました。梼原町は坂本龍馬が脱藩したときに通った町ということで、ゆすはらステージでは「脱」をテーマに本を並べています。こんな発想はほかではなかなかありませんね。