47cmオオモンハタ浮上
開始3投目、早くも答えが出た。着底から10巻きほどしたところで、ゴンッ!と力強い重厚なバイト。フッキングを入れるとジィィイイ!とドラグ音が鳴り響く。「これはデカい!」。そう確信すると、すぐさまドラグを締めて強気のポンピングですぐに根から引きはがす。
ロックフィッシュは掛けてからすぐが勝負の分かれ目となる。掛けてから引きの強さに気圧されて耐えてしまうと、そのまま根に潜られてスタック、あるいは根ズレでラインブレイクの恐れもある。そこで、掛けたらすぐに根からはがす。このことを意識すると、獲れる魚も増えるだろう。
5mほど根から離せば魚も落ち着くので、後はテンションが抜けないよう慎重に引き上げてくる。青い海の底から大口を開けながら上がってきたのは、良型の本命オオモンハタ。4インチのワームを丸のみにしており、危うく歯でラインが切れるところだった。計測すると、47cmとなかなか良いサイズだった。
アカハタは連発
その後もネンブツダイ意識のセッティングが刺さったのか、アカハタが連発。サイズは選べないものの、20cm台後半から35cmまでの良型まで遊んでくれる。
スイミングからボトムバンプへ
そして時刻は11時。満潮の潮止まりを迎えたところで、アタリがパタリと止まってしまった。手を替え品を替え試すものの、これと言った反応が得られず四苦八苦する時間が続く。
ここでスイミングに見切りを付けて、ボトムバンプで反応を見ることにした。使用するのは1オンスのタングステンシンカーに、マルチオフセットフック1/0をセット。ワームはクレイジーフラッパー2.8インチをチョイスした。
タングステンシンカーで根掛かり回避
鉛ではなくタングステンシンカーをチョイスしたのは、シルエットを小さくする役割ももちろんあるが、一番の狙いは根掛かり回避だ。鉛は材質が柔らかいため、岩の間に挟まるとめり込んでしまって、取れなくなることがある。
一方でタングステンは材質が硬いため、ロッドで弾いてやるとよっぽどの隙間に入らない限りは結構な確率で回収することができるので、私はタングステンを採用している。
ボトムの狙い方はロッドを立てつつ、ボトムをたたいていく。ゆっくりでも良いが、個人的にはメリハリを付けたアクションの方が反応が良いようにも思う。
またフォールもカーブフォールではなく、フリーで落とすことで着底音が大きくなり、これもアピールにつながる。また船は常に流されていくので、底取りができなくなったらすぐにクラッチを切って、ラインを送ってやることが大事だ。
丁寧にボトムをたたいていくと、ゴゴゴッとバイトが得られる。やはり、この時間はボトムだったか。すぐさまフッキングを入れてやると、30cm前後のアカハタが相手をしてくれた。その後もこのパターンが効いたのか、終了までエンドレスでアタり続け、数も申し分なく楽しむことができ、午後2時半ごろに納竿となった。